「在宅時医学総合管理料って診察とは別なの?なぜこんなに高いの?」
「介護保険の居宅療養管理指導とは何が違うの?」
そんな疑問をお持ちの方に向けて、今回は在宅時医学総合管理料の仕組みや費用の目安、安く抑えるポイントを分かりやすく解説します。
1. 在宅時医学総合管理料(在総管)とは?
在宅時医学総合管理料(ざいたくじ いがく そうごうかんりりょう・在総管)とは、訪問診療を行うクリニックが「24時間体制で患者さんを継続的に管理・サポートするための月額基本料金(管理料)」のことです。
毎回の診察代(訪問診療料)とは別に、月に1回(または2回)請求されます。
どんな費用が含まれている?
- 24時間365日、急変時に対応できる体制の維持
- ケアマネジャーや訪問看護ステーションとの連携
- ケアプランに応じた医療計画の作成・管理
イメージとしては、スマートフォンでいう「24時間サポートが付いた基本月額プラン」のようなものです。
2. 費用の目安(1割負担の場合)
在宅時医学総合管理料の自己負担額(1割負担の場合)は、およそ月額 3,000円 〜 5,000円 前後です。
※訪問診療の回数や建物の種類(単一建物診療患者数)によって点数が変わるため、あくまで目安です
※負担割合が2割の方は約2倍、3割の方は約3倍となります。
金額が変動する主な要素は以下の3つです。
- 訪問診療の回数:月1回か、月2回以上か
- 建物のタイプ:自宅(戸建て・マンション)か、有料老人ホームなどの施設か
- クリニックの体制:24時間対応の「機能強化型」かどうか
なお、高額療養費制度が適用されるため、1ヶ月の医療費の上限を超えた場合は一定額以上安くなる仕組みになっています。
3. 「居宅療養管理指導」との違いは?
よく混同されるのが、介護保険の「居宅療養管理指導費」です。両者の違いをシンプルに整理しました。
在宅時医学総合管理料(医療保険) 居宅療養管理指導費(介護保険)
目的 24時間体制での病状管理、治療計画の策定 ケアマネジャー等への情報提供、療養上のアドバイス
費用 月額 約3,000〜5,000円(1割負担) 月2回で約1,000円前後(1割負担)
| 在宅時医学総合管理料(医療保険) | 居宅療養管理指導費(介護保険) | |
| 目的 | 24時間体制での病状管理、治療計画の策定 | ケアマネジャー等への情報提供、療養上のアドバイス |
| 費用 | 月額 約3,000円〜5,000円(1割負担) | 月2回で 約1,000円前後(1割負担) |
このように、「医療面の管理」は医療保険(在総管)、「介護連携のアドバイス」は介護保険(居宅療養管理指導)からそれぞれ請求されます。
4. 費用を抑える・不安を解消するためのチェックポイント
「少しでも自己負担を抑えたい」「請求額に納得がいかない」という場合は、次の点を確認・相談してみましょう。
高額療養費制度・公費負担医療の活用
70歳以上の方や、特定疾患・重度心身障害などの受給者証をお持ちの場合は、医療費の上限が大幅に下がります。
訪問診療の回数の見直し
病状が安定している場合、月2回の訪問から月1回へ変更できるか主治医に相談してみるのも選択肢の一つです。
医療費の限度額適用認定証の申請
あらかじめ「限度額適用認定証」を取得しておくと、窓口での支払いを最初から上限額までに抑えられます。
まとめ
在宅時医学総合管理料は一見高く感じられますが、「いつでも医師と連絡がつき、自宅で安心して過ごすための基本料金」です。
内訳や制度について気になる点があれば、担当のケアマネジャーやクリニックの医療相談員(MSW)に気軽に尋ねてみてくださいね。
